chachirin’s reading diary♪

あと1週間で誕生日がくる…あと3週間で新年を迎える…あと2年でちょうどキリの良い50歳になる…そーんな中途半端な時に、これから読んでいく本を書き留めて見ようかなぁ、と。そんなことをふと思い立ち、始めてみました。

大人だけでなく、中学生でも。~また次の春へ(重松清)~

今日は、重松清さんの「また次の春へ」

 

読書時間 0~1時間  ☆☆

 

あらすじ(本の背表紙にかいてあるもの):

「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。

幼馴染の慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。

突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私達の物語集。

 

 
 
私なりの感想:
以前、重松清さんの「その日の前に」を読んだことがあります。この「その日」とは命が尽きる「その日」のことであり、母親である私としては、子供を思う母心が痛いほど感じ取れ、涙なくしては読めない本でした。そのため、一気に読むことができず、また子供の前でもなんだか読むことができなくて、良い本だけれども「読む時」と「読む場所」を選ぶ本だったとの感想を持ちました。(でも、ぜひぜひお勧めです。難しい本ではないので、反抗期の中学生男子あたりにも読ませてもいいかもしれません。うちの子供は、これを読んで「しばらく」は、私に優しく接してくれました。しばらく、だけでしたけどね)
それほど感動する本ではありましたが泣ける本でもあったため、今回、「また次の春へ」のタイトルを見て、これならば、「次の春」なわけだから、前向きな明るい内容であろう、と手に取りました。
。。。が。
そうですね、うっかりですね。「春」ですもんね。
つまりは、今は「冬」と言いたかったのかもしれません。
短編集ではありますが、これは東日本大震災で被災した人の、家族・友人・知人の悲しみ、苦しみ、逡巡、などを描いた物語でした。
私が「その日の前に」を先に読んでしまっていたからか、そこまでの感動は感じませんでしたが、こちらを先に読めば、また違った感動があったのかもしれません。