嵐が年内で休止するという事で、
今、テレビではあちこち嵐が出続けています。
娘が嵐ファンという事もあり、最近はテレビがついている時間が長くなっている我が家ですが、
そんな流れで、ニノ(嵐の二宮和也)が日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を取ったという
「母と暮らせば」
を一度見てみたいなぁ~。と
読書日記を書くつもりで、立ち上げたブログの一番最初の記事が、
映画。。。DVDの感想というのも、ちとおかしな話なんですが、
まぁ、思い立ってすぐに作ってしまったので...
それも私らしい適当さかな、と思い、
体裁も何も考えず、書いてみようかなと思いました。
DVDを見た直後の感想としては、
戦争ものですし、涙必須なのは想像できましたし、
安心・安定・安全。
それは確かですし、期待を裏切らない作品でした。
子供を失った母親の悲しみ、戦争で生き残ってしまった者の罪悪感、...
そこら辺の内容は、他のブログや記事にも書いてあると思うので、ちょっと割愛して。
私としての別の部分の感想は。
(以下、作品内容をふくんでしまうため、見ていない人は見てから、読み進めて頂きたいです)
一晩明けて、思い返してみると、
どうしても、ニノの恋人(黒木華)の存在が気になってきてしまい...
見ていた時は、
許嫁的位置だった恋人が亡くなった後も、その母親を支えるために、3年間も通い続け、交流し続け、とても献身的で優しい女性と思っていたんですが、
3年経ち、恋人の母親(吉永小百合)が、「あなたも新しい人生を歩んでね」「いい人が居たら、結婚してね」というたびに、
「どうしてそんな事いうの?」と怒ったり、涙したり、「そんな事考えられません」な~んて言っていたはずなのに。
よくよく思い返してみると、あずきを差し入れした時も、そんな会話をして、
涙を流しながら家を飛び出していったはず。
あのあずきを受け取ったときの吉永小百合は「これで年末年始、美味しいお汁粉(?だったかな?)が食べられるわ」と、言っていたし、
その前でも、年末の準備をしてる話があったので、年末に近い頃だったはず。
で、
婚約したという男性を連れてきている。
随分と年月が経ったのか?とも思っていたが、
その時、新年用のお供え餅を持ってきていた。
ってことは、まだ年末?
「私は結婚しない」「ニノ以外、考えられない」と泣いて飛び出していったはずの黒木華が、数日?長く見ても数カ月で、他の男と婚約してる???
そして、婚約者を紹介して帰るとき、吉永小百合とハグしているのに、
その夜、死んでしまう吉永小百合の、死を迎え痩せこけてしまった変化に気づかない???
「おばさん、痩せちゃったね。ちゃんと食べてる?」
なんて、せめてそんな言葉だけでもあるならば、話は違ってくるけれど、
そんな会話もない。
な~んか(-"-)
別の切り口、見えてきませんか?
恋人のニノが死んだ。
でも、その家は吉永小百合に好意を持っている「上海のおじさん(加藤健一)」が、ちょこちょこ闇物資を差し入れてくれていたため、他の家から比べたら、食品などが豊富。そこと繋がりを持っていれば...恩を売っておけば...食料不足の心配はないかもしれない。
そんな黒い気持ちは無かったのだろうか。
「うちの息子のことは忘れて、誰かいい人が居たら、結婚してね」と言われても、
「そんなこと、なぜいうの?他の人なんて考えられない」と怒って、涙を見せる風に家を飛び出していたけれど、
でも、婚約するほど、それ以前から、その男性に好意を抱いていた、ということでしょ?
実際、その男性と結婚したら、吉永小百合との付き合いはどうするつもりだったのか。
婚約者の存在を告げた晩に、吉永小百合は死んでいる。
都合よく、死んでくれたわけよね?
タイミングよすぎない???
本当に偶然???
吉永小百合とのつながりを保たなくても、婚約者の存在で、食べることにもう心配は要らなくなったから、
殺し...た…???
な~んて、
切り口を変えてみてみると、
なんだか、生きるためにいろいろな仮面を持ち合わせて、あちこちに依存する、戦後を生き抜く女の執念を感じる生き方、みたいなものも見えてくる。
もちろん、この作品での、黒木華の役は違うんでしょうけど。
こうやって、うがった目をしてしまうから、
本もありますね。
映画を元に小説化しているようですので、読みやすそうですね。
小学校などでの夏休みの宿題で、
よく「戦争関連の本を読んで感想文を」な~んて、今はないのかしら。
私の時代はよくあったもんだけれど、
これを読んで、感想文を書いたら、怒られちゃうのかしらね。
小学生でも、これなら難しくなく読めそうですよね。
ダメ、かしらね(;^ω^)
でも。。。
私は母親になってから「母と暮らせば」を見ましたが、
子供が見たら、どんな感想を抱くのでしょう。
全く想像がつかない私。
若い頃の気持ちを失ってしまった、という事でしょうか。
そう思うと、ちょっと悲しい。