今日は、荻原浩さんの「さよなら、そしてこんにちは」
読書時間: 1時間以内 ☆☆
あらすじ(本の背表紙に書いてあるもの):
笑い上戸で泣き上戸の営業マン・陽介の勤め先は葬儀会社だ。出産直前で入院した妻がいるがライバル社を出し抜いた葬儀があり、なかなか病院にも行けない。生まれてくる子供の顔を葬儀の最中に思い浮かべ、笑顔が出そうになって慌てる。無事仕事を終え、病院に向かう陽介にまた厄介な案件が...(表題作)
人生の悲喜こもごもをユーモラスに描く傑作短編集!
私なりの感想:
7作の短篇が入っている。あらすじに書いてあるものは、一番最初の短篇。
うーん。。。これが表題作、という事は、一押しの話のはず???
私には、何が言いたいのか全く心に響かなかった。これだから、本は面白い。きっとまた数年後に読むと、何かが響いてくれるのだろう。
今の私には、3話目の「スーパーマンの憂鬱」や、4話目の「美獣戦隊ナイトレンジャー」のほうが、くすっと笑えて面白かった。
6話目の「スローライフ」の皮肉も、少し笑えた。
が、
短篇それぞれが独立していて、全て読んでも、とっ散らかっていた感が否めない。まぁ、あえて言うなら、日々の生活?
でも、その中でも、「命とは」だったり「お金って」だったり、なにか根底に共通の根っこがある方が、短編集としては重みがありそうだし、読後感も、何かしら心に残る気がするのだが。。。
まぁ、それが無いからこそ、気軽に読める、骨休めになる、気楽な本ともいえる。