chachirin’s reading diary♪

あと1週間で誕生日がくる…あと3週間で新年を迎える…あと2年でちょうどキリの良い50歳になる…そーんな中途半端な時に、これから読んでいく本を書き留めて見ようかなぁ、と。そんなことをふと思い立ち、始めてみました。

隙間時間にちょこっと読み、気軽な本。~さよなら、そしてこんにちは(荻原浩)~

今日は、荻原浩さんの「さよなら、そしてこんにちは」

 

読書時間: 1時間以内  ☆☆

 

あらすじ(本の背表紙に書いてあるもの):

 

笑い上戸で泣き上戸の営業マン・陽介の勤め先は葬儀会社だ。出産直前で入院した妻がいるがライバル社を出し抜いた葬儀があり、なかなか病院にも行けない。生まれてくる子供の顔を葬儀の最中に思い浮かべ、笑顔が出そうになって慌てる。無事仕事を終え、病院に向かう陽介にまた厄介な案件が...(表題作)

人生の悲喜こもごもをユーモラスに描く傑作短編集!

 

 

私なりの感想:

 

7作の短篇が入っている。あらすじに書いてあるものは、一番最初の短篇。

うーん。。。これが表題作、という事は、一押しの話のはず???

私には、何が言いたいのか全く心に響かなかった。これだから、本は面白い。きっとまた数年後に読むと、何かが響いてくれるのだろう。

今の私には、3話目の「スーパーマンの憂鬱」や、4話目の「美獣戦隊ナイトレンジャー」のほうが、くすっと笑えて面白かった。

6話目の「スローライフ」の皮肉も、少し笑えた。

が、

短篇それぞれが独立していて、全て読んでも、とっ散らかっていた感が否めない。まぁ、あえて言うなら、日々の生活?

でも、その中でも、「命とは」だったり「お金って」だったり、なにか根底に共通の根っこがある方が、短編集としては重みがありそうだし、読後感も、何かしら心に残る気がするのだが。。。

まぁ、それが無いからこそ、気軽に読める、骨休めになる、気楽な本ともいえる。

 

 

夢見る10代女子におススメ。~キミは知らない(大崎梢)~

今日は、大崎梢さんの「キミは知らない」

 

 

読書時間 1~1.5時間   ☆☆

 

 

あらすじ(本の背表紙にかいてあるもの):

 

父が遺した謎の手帳を見るなり姿を消した憧れの先生。

高校生の悠奈はたまらず後を追うが、やっと再会したのは別人のように鋭い眼の冷たい男。

さらに「お迎えに上がりました」と現れた男達に連れ去られ・・・。

次々と悠奈に降りかかる事件は、やがてある村の失われた神事と父の死の真相へと------。すべての鍵は私が握る?!超ドラマチックミステリー!

 

 

私なりの感想:

 

文庫本ではなく、新刊本?ハードカバーの方でチョイスしてしまったため、題名だけで選んで読み始めた私。

文庫本の裏のあらすじを読んでいたなら、きっとこの手の本は読まなかっただろう。

10代女子におススメの本。

スピード感はある内容だが、40代...そろそろ50歳になる、簡単な事では誤魔化されない年寄りな私からしたら、ツッコミどころ満載。

なぜ、あそこで話さなかった?なぜ、あそこで仕留めなかった?なぜ、あそこで助けが入る?

10代の子が好んで読むような、親の出番が全くない...つまりは現実的ではない、そんな内容。でも、だからこそ、夢見る少女にとっては、おススメな気がする。

ミステリーと言えばミステリー?恋愛小説と言えるほどの濃い恋愛ではなく淡い感じ。

ちょっと小説を読み始め、もう少し長めの難解的なものも読めるぞ、となったティーンエイジャーにおススメの本です。

 

 

毒親に育てられた人へ。~ポイズンドーター・ホーリーマザー(湊かなえ)~

今日は、湊かなえさんの「ポイズンドーター・ホーリーマザー」

 

読書時間 1~1.5時間  ☆☆☆

 

あらすじ(本の背表紙に書いてあるもの):

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き…。(「ポイズンドーター」)

母と娘、姉と妹、友達、男と女。

善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。

名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!

 

 

私なりの感想:

まさに自分の境遇と照らし合わせてしまい、一気に読むことは出来なかった。

一話を読み終わると、少し休憩を挟みつつ、読み進めていった。

読んでいくうちに、私の母は、毒親だったのか?と思い至り、子供のころの嫌な悲しい記憶が胸の中に広がっていき、やり場のない虚しさが心に浮かび上がり、苦しくなっていった。

だが、最後、「ホーリーマザー」での、理穂のセリフで、違った景色を教えられた気がして、本を読み終わった今、頭の中に色々な考えが浮かんでは消え、浮かんでは消え...複雑な感情がジワリと生まれてきている。

自分を変えられるのか...我が子には同じ道を踏ませないように気を付けていかなければ...

母を憎んでいる私だからこそ、嫌な読後感になりながらも、心を正常に戻そうとする自分もいることに気づかされる。