chachirin’s reading diary♪

あと1週間で誕生日がくる…あと3週間で新年を迎える…あと2年でちょうどキリの良い50歳になる…そーんな中途半端な時に、これから読んでいく本を書き留めて見ようかなぁ、と。そんなことをふと思い立ち、始めてみました。

歌を聴く前でも、歌を聴いた後でも。~アントキノイノチ(さだまさし)~

今日は、さだまさしさんの「アントキノイノチ

 

読書時間 2~3時間  ☆☆☆☆☆

 

あらすじ(本の背表紙に書いてあったもの):

杏平はある同級生の「悪意」をきっかけに二度、その男を殺しかけ、高校を中退して以来、他人と上手く関われなくなっていた。

遺品整理会社の見習いとなった彼の心は、凄惨な現場でも誠実に汗を流す会社の先輩達や同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、ほぐれてゆく。

けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り...「命」の意味を問う感動長篇。

 

私なりの感想:

私はこの本を読むのは今回で3回目。

1~2年おきに手にしている。

彼の作品は、どれをとっても間違いはない。感動...涙...人生とは・命とは、を深く考えさせてくれる。歌手でもある彼の作品は、長篇でありながら非常に分かりやすく、だから、読もうと思えばもっと早く読めるが、じっくり丁寧によみたいがため(読んでほしいため)読書時間を2~3時間とした。

ただ、前回よんだときまでは、全てに対してしっくり来ていたはずなのに、今回は「ある同級生」に対するゆきちゃんや杏平の行動に納得がいかず。。。今の私は病んでいるのだろうか。

本は、何度読んでも同じ読後感にならないところが面白い。また数年後、この本を手に取って、改めて感動したいと思う。

大人だけでなく、中学生でも。~また次の春へ(重松清)~

今日は、重松清さんの「また次の春へ」

 

読書時間 0~1時間  ☆☆

 

あらすじ(本の背表紙にかいてあるもの):

「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。

幼馴染の慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。

突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私達の物語集。

 

 
 
私なりの感想:
以前、重松清さんの「その日の前に」を読んだことがあります。この「その日」とは命が尽きる「その日」のことであり、母親である私としては、子供を思う母心が痛いほど感じ取れ、涙なくしては読めない本でした。そのため、一気に読むことができず、また子供の前でもなんだか読むことができなくて、良い本だけれども「読む時」と「読む場所」を選ぶ本だったとの感想を持ちました。(でも、ぜひぜひお勧めです。難しい本ではないので、反抗期の中学生男子あたりにも読ませてもいいかもしれません。うちの子供は、これを読んで「しばらく」は、私に優しく接してくれました。しばらく、だけでしたけどね)
それほど感動する本ではありましたが泣ける本でもあったため、今回、「また次の春へ」のタイトルを見て、これならば、「次の春」なわけだから、前向きな明るい内容であろう、と手に取りました。
。。。が。
そうですね、うっかりですね。「春」ですもんね。
つまりは、今は「冬」と言いたかったのかもしれません。
短編集ではありますが、これは東日本大震災で被災した人の、家族・友人・知人の悲しみ、苦しみ、逡巡、などを描いた物語でした。
私が「その日の前に」を先に読んでしまっていたからか、そこまでの感動は感じませんでしたが、こちらを先に読めば、また違った感動があったのかもしれません。
 
 

 

本がまた少し好きになる本。~さがしもの(角田光代)~

私は基本的に、本を図書館で借りて読む人なので、

何か気になる本があるかなぁ~、と探すとき、

ア行から探していきます。

そして、気になる本をピックアップしていき、

両手で持って、重たいな、と感じるくらいになるとストップ。

カウンターへ持っていき、貸出手続きをします。

 

。。。何が言いたいかといいますと、

要するに、

私が読む本は、ア行、カ行の作家が多いです。

 

それを言いたかっただけ( ̄◇ ̄;)

 

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今日の読書は、角田光代(かくたみつよ)さんの「さがしもの」

 

読書時間 0~1時間  ☆☆☆☆

 

あらすじ(本の背表紙に書いてあったもの):

「その本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」

病床のおばあちゃんに頼まれた一冊を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。

初め売った古本との思わぬ再開を果たす「旅する本」。

持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」。など九つの本の物語。

無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。

『この本が、世界に存在することに』改題。   

私なりの感想:
本好きな人、もしくは今は読んでいないけれど昔はよく本を読んでいた人、そんな人はきっと、この本を読んで、「あるある!」「わかるわかる!」とついつい読み進んでしまうかも。今までより、また少し、本が好きになる気がします。
どの短編も良かったです。
けれど、私が一番気に入ったのは、全てを読んだ後に読んだ「あとがきエッセイ」だったりして...(*´罒`*)